ペットとして犬を飼っておられる方も多いと思います。
この犬にしらみの魔の手が迫った場合、どうなるのでしょうか?
しらみが犬の体表に寄生すると、多くの場合とても強い痒みが生じ、犬はしきりに体をかいたり噛んだりするようになります。
このため皮膚にかき傷ができたり脱毛がおこったりします。
これに細菌の二次感染が加わると皮膚の状態はさらに悪化し、外部寄生虫皮膚炎と呼ばれるようになります。
感染の原因は、主に接触感染です。身体と身体が触れ合うことで、しらみがうつります。狭い場所で多数の犬が飼育されているような環境だと発生しやすいです。
犬に寄生するしらみには、イヌジラミ、イヌハジラミがいます。
前者は吸血しますが、後者は血を吸わない代わり、皮膚を食べてしまいます。
両者とも宿主特異性が高く、他の動物には寄生しません。
いずれも寄生により皮膚炎を生じ、痒み、紅斑などがみられます。
非常に厄介な連中です。
また、しらみの他にも、ペットにはノミやダニといった寄生虫が取り付きます。
これらの寄生虫も同様の症状を起こしますので、獣医でもないかぎり、どの虫が原因となって犬が苦しんでいるのか見分けるのは難しいですね。
でも、ご安心を。
ノミ、ダニ、しらみといったすべての害虫に効果のあるペット専用のしらみ駆除剤がありますので、しらみかな? と、思ったらこういった駆除剤を使用してみてください。