トコジラミは、人が寝静まっている夜の間に活動し、首筋や、手足など、服から露出している部分を咬んで、血を吸います。
初めて咬まれた時は、痒みはほとんど無く、無症状です。
しかし、2回目以降からは、数時間経った後に、赤い斑点ができ、激しい痒みを感じます。咬まれた直後は、痒みを感じないので、飛び起きて虫を叩きつぶすといったことができません。
痒みの症状が現れるのが遅いのは、トコジラミの唾液に麻薬物質が含まれているためです。
また、蚊のように一カ所だけ吸って終わりではなく、獲物の上を歩きながら、点々と吸い続けます。
その痒みの威力は、人をノイローゼに追い込むほどです。仕事をすることも眠ることも出来なくなると言われています。
患部は蚊の咬まれた痕と似ていますが、蚊による被害よりも症状が長く続き、治療しにくいのが特徴です。
患部に50℃程のお湯を10秒〜1分程度浸けると症状が改善するようです。
また、痒み止めの抗ヒスタミン剤を飲んだり、ステロイドクリームで治療することができます。